◆ 中 務 麗 子 ◆
(TONICA出身で現在国際的に活躍しているが、帰国時にはTONICAにおいても後進の指導にあたっている)

 英国王立音楽大学で音楽学士号(B.Mus)修得後、ギルドホール音楽演劇学校大学院伴奏科を卒業し、現在カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学音楽学部の博士課程(DMA)に在籍中の中務さんは、ワットフォード音楽祭でモーツァルトのピアノ協奏曲第17番を演奏し,コンチェルト部門第1位を受賞するなど、国内外で独奏者および室内楽奏者として意欲的な活動を続けている。今回の『道化師たちの調べ』と題されたリサイタルでは、ラヴィエルの『鏡』から3曲を皮きりに、シマノフスキの『仮面劇』、ドビュッシーの『前奏曲集』より3曲、リストの『ヴェネツィアとナポリ』というユニークなプログラムを」披露。 持ち前の表現力と音楽性で作曲者が独自の個性を刻み込んださまざまな道化師たちの姿を浮き彫りにし、『ヴェネツィアとナポリ』の第3曲『タランテラ』では、その圧倒的なテクニックで満場の聴衆に深い感銘を与えた。

 ピアノの中務麗子は、弱音を基調としたユニークな表現でショパンのノクターン2曲、ラヴェルの『鏡』シューマンの幻想曲を弾いた。いずれの曲においても、中務はただ堅実に弾こうとするのではなく、自分が感じたこと、楽譜から読みとったことを自分のことばで率直に表現しており、それが個性的な表現になている。

Reiko Nakatsukasa
Piano Recital

中務麗子 ピアノリサイタル道化師たちの調べ。

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 Profile
Reiko Nakatsukasa
  • 1997年、英国王立音楽大学音楽士号(B.Mus)修得。
  • 1998年、英国トリニティー音楽大学大学院卒業。
  • 1999年、ギルドホール音楽演劇学校大学院伴奏科卒業。
  • 1999年、カナダ・ヴィクトリア大学音楽学部演奏家に奨学金及びフェーローシップ基金を得、修士課程(M.Mus)に入学。同大学にて教授アシスタントを務める。現在、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学音楽学部にて博士課程(DMA)に在籍中。 フィリップ・フォーク、リー・カムシン、椋木裕子、ポール・ロバーツ、ブルース・フォークト、ユー・チャン・イー他の諸氏に師事。ザルツブルグ、オランダ、ベルギー他各国際音楽夏期講習に参加し、故ハンス・グラーフ、ラザール・ベルマン他諸氏のマスタークラスを受講。

  • 1995年ワットフォード音楽祭にてモーツァルトピアノ協奏曲第17番を共演しコンチェルト部門第一位を受賞。

  • 1999年ハンガリーにてブタペストコンサート管弦楽団とシューマンピアノ協奏曲を共演。

  • 2000年大阪イシハラホールにてソロデビューリサイタルを開催し、ライブ録音のCD『色とりどりの外大地の夢の中に』をリリース。

  • 2001年3月カナダ・バンクーバーにて『デビュー』シリーズのコンサートに出演し、CBCラジオに放送される。その他国内外にて独奏及び室内楽演奏活動を行う。今回の演奏活動を行う。今回の演奏活動に対し、
  • 2001年度『ヤマハ音楽活動支援』をヤマハ音楽振興会より授与される。
  • 2002年2月カナダに於いて行われた『Pacific Conpetition』2位入賞。